スクラムギャザリング東京2011とは
スクラムギャザリングはスクラムの普及と発展のために活動するコミュニティの有志にて世界中で開催されているイベントです。
今年は4月にアメリカ・シアトル、7月に中国・上海で行われ、東京での開催直前にはイギリス・ロンドンでも行われます。米国の非営利法人スクラム・アライアンスが協賛あるいは主催しています。
そのイベントがこの度初めて日本で開催できる運びとなりました!! (→開催趣旨)
海外でのスクラム開発のシェアはウォーターフォールを越えてメインストリームとなっています。日本にルーツを持つスクラムにおいては、日本への帰還という象徴となるイベントとなります。
海外の最新の知見や開発手法、国内の事例、体験型ワークショップなど盛りだくさんの2日間です。
みなさまのご参加をお待ちいたしております。
キーノートスピーカーのJeff Patton氏からのメッセージ
開催趣旨
1980年代、高い品質を武器に世界的な競争力を高めつつあった日本の製造業では、若いエキスパートを中心としたクロスファンクショナルなチームを作ることで、次世代に向けたイノベーションを育む取り組みがありました。その特徴的なプロセスは、野中郁次郎氏、竹内弘高氏というふたりの学者による論文で世界に『スクラム』と紹介されました。1990年代、米国のジェフ・サザーランド博士とケン・シュエイバー氏によって、近代的なソフトウェア開発フレームワークが創られました。それは、前述の論文にあるチームやタイムボックスの文化に注目したもので、『スクラム』と名付けられました。彼らは、様々なソフトウェア開発において『スクラム』 を適用してきました。そして『スクラム』 は欧米で最も普及したソフトウェア開発の手法になり、アマゾン、ヤフー、マイクロソフト、グーグル、セールスフォースといった多くのイノベーティブな企業の開発プロセスとして採用されています。 80年代の日本の製造業から生まれた『スクラム』という言葉は、海を越え、ソフトウェア開発の世界で脈々と受け継がれてきたのです。
日本におけるスクラムの実践は、2010年ごろからコンピュータ誌にも取り上げられるようになり、2011年には大手企業での実践例や社内全体への適用の話題が聞かれるようになりました。また、野中氏やサザーランド博士が登壇したイノベーションスプリント2011に始まり、アジャイルジャパン2010など、経営層にアピールするイベントは盛況のうちに終わりました。このように、開発の現場だけでなく、それをサポートする管理層や経営層の間でも徐々に認知度を上げています。
しかし、この状況は喜んでばかりもいられません。急速な知名度の浸透に、日本国内のスクラムコーチの数は追いつくことはできず、参考となる書籍の数も十分でないため、効果的なスクラム実践の普及が阻害されつつあると推測されます。一方、海外に目を向ければ、世界的にアジャイル/スクラムの採用はクリティカルマスを越えて一般的になっています。欧米のみならず、日本を除くアジア各国での適用の動きは、日本とは比べ物にならないくらい早いのです。
これはスクラム適用のみならず、日本のソフトウェア産業、ひいては企業活動とITが密接となっている今日の産業界全体にとって、大きな危機を迎えているのではないだろうか、と危惧しています。そこで、日本におけるスクラムの知恵を集め、また、国際的なイベントである、Scrum Gathering を東京に誘致することで、国内的にも国際的にも価値のあるイベントができるのではないか、と考えています。
Scrum Gathering Tokyo 2011 実行委員会
スポンサー
本イベントは以下の各社様の協賛を頂いております。協力
スクラム漬けの一週間
スクラムギャザリング東京2011が開催される10/17の週には毎日スクラム関連のイベントが開催され、スクラム漬けの一週間です!
スクラムギャザリング東京2011以外の日にも専門のトレーナーによるスクラム関連のセミナーなどが企画されていますので、みなさま奮ってお申し込みください。(詳細情報は準備中ですので申し訳ありませんがいましばらくお待ちくださいませ)
※ 下記セミナーにつきましてはスクラムギャザリング東京とは別のイベントになりますので、お問い合わせはリンク先にあります主催者までお願いいたします。
- 10/17(月), 10/18(火) 認定スクラムマスタートレーニング (CSM)
講師: Henrik Kniberg (英語。通訳なし) - 10/20(木), 10/21(金) 認定スクラムプロダクトオーナートレーニング (CSPO)
講師:Jeff Patton (英語。通訳付き)
主催者について
Scrum Gathering Tokyo 2011は有志のボランティアで運営されています。
実行委員は下記のメンバーで構成され、運営の方針と責任を担っています。
実行委員長 | 高橋 一貴(ヤフー株式会社) |
---|---|
実行委員 | 川口 恭伸(アギレルゴ・コンサルティング株式会社) |
吉羽 龍太郎(株式会社アイ・シー・アイ) | |
永瀬 美穂(株式会社ディアイスクエア) | |
海江田 兼輔 | |
谷口 倫章 (アギレルゴ・コンサルティング株式会社) | |
江端 一将 (株式会社Odd-e Japan) | |
西村 直人(永和システムマネジメント株式会社) |
ほかにも、コンテンツを企画・運営していく仲間と一緒に素敵なイベントとなるよう日々努力しております。
本イベントにおける余剰金の取り扱いについて
有志の集まりで構成されるコミュニティでの運営の特性上、利益を出すことを目的としていません。イベントの収支確定後、過剰に資金が残らない運営を心掛けています。
イベントの運営後に残った資金につきましては、今後の様々なコミュニティ活動に役立てるための資金として保管する、東日本大震災への義捐金として利用するなどを検討しています。
その資金の保管、運用方法、運用主体につきましては、今後決定いたします。
本イベントに関する連絡先 |
---|
【Scrum Gathering Tokyo 2011 事務局】 scrumgatheringtokyo@gmail.com
お電話やFAXでのご連絡は承っておりませんのでご了承ください。 |