Regional Scrum Gathering® Tokyo 2014 セッション概要

講演 通訳あり ワークショップ M:マネージャーにオススメ L:リーダーにオススメ D:デベロッパーにオススメ

1月14日(1日目)

■ A会場

1A-1
9:50 – 11:20 「エンタープライズ・スクラム: 企業活動にスクラムを」
(90 min.)
講演 同時通訳 M L D

エンタープライズ・スクラムとは、スクラムの企業で利用するための応用例のひとつです。
スクラムの利用に意味がある分野であれば、どんな分野むけでも、カスタマイズ、再帰的な適用、スケーリング、協働作業などが可能です。

スクラムを企業活動で利用するためには、業種のよる差異、組織レベルごとのビジネス目標の差異などに対応しつつ、複数のスクラムチームが互いに協調し、スケールできるようにしなければなりません。そのため、エンタープライズ・スクラムには、必要にして十分なだけのパラメータ設定、オプション、追加要素や変更要素、代替手段などが含まれています。

スクラムは、アジャイルマネジメントのフレームワークですが、ソフトウェア以外の一般的なマネジメントに適用させ、企業のニーズにあわせてスケールさせ、既存のビジネスプラクティスに適合させるのは簡単ではありません。

このセッションでは、スクラムをより今日のビジネス環境に適応する形に一般化し、スケールさせる技法を見ていきます。
経営管理、製品開発、営業、研究などのさまざまな現場の事例から、あなたの組織にとって役に立つ方法を見いだすことができるでしょう。

[講演者]
Mike Beedle氏(マイク・ビードル氏)
CEO, Enterprise Scrum Inc.
http://www.enterprisescrum.com/

マイク・ビードル氏は、初めてスクラムを取り入れたうちの1人(ボストンにいたジェフ・サザーランド氏のチームについで2番目)で、1995年からさまざまなビジネスの環境でスクラムを実践してきた経験を持つ。彼は、教育、コンサルティング、メンタリング、コーチングを提供するほか、実地でコンサルタントや開発者、スクラムマスターを提供することで、スクラムを多くの人や会社に紹介してきた。彼の認定スクラムマスター研修では、エンタープライズ・スクラムに重点がおかれている。

彼は、史上初のスクラムの本『アジャイルソフトウェア開発スクラム』の共著者であり、スクラムについて初めて発表された論文や、アジャイルソフトウェア開発宣言や、これから世にでるスクラム・パターン・ランゲージの本の共著者でもある。彼はまた、毎年世界各地のアジャイルやスクラムのカンファレンスに参加し、ワークショップや基調講演を行っている。現在は、『Enterprise Scrum: Agile Manifest for the 21st century』を執筆中である。彼はエンタープライズ・スクラムの定義の作者である。

彼は通常、エンタープライズ環境においてスクラムの実践者やチームに指導を行っている。そこでは1つのプロジェクトで同時に複数のチームが動いていることもあるかもしれない。彼の顧客は、ソフトウェア開発企業のみならず、銀行やヘッジファンドなどの投資企業からアメリカ国防総省のような政府機関まで多岐にわたっている。

1A-2
11:30 – 12:20 「”Be Agile. Scale Up. Stay Lean: Have More Fun” 〜 アジャイルになり、スケールアップし、リーンなままでいよう:もっと楽しもう」
(50 min.)
講演 同時通訳 M L D

スクラム、XP、Kanban、その他関連する手法によりソフトウェアチームの生産性と品質が大きく変わることが実証されてきた。しかし、これらの手法には企業レベルにスケールアップするために必要な要素が元来備わっていない。この業界で必要とされているのは、単純すぎて共通性のない開発中心の手法群からスケーラブルで統一化された手法への移行である。このスケーラブルで統一化された手法は、組織における複雑な要素や他の利害関係者達に対応し、方向性が揃った協調的なソリューションの開発を通じて企業級のプロダクトやサービスの実現を可能にする。
本講演で、ディーン・レフィングウェルはScaled Agile Framework (SAFe) によりアジャイルになり、スケールアップし、リーンなままで居続け、もっと楽しむための方法を説明する。SAFeは、企業級のソフトウェア開発のための実証されたリーンとアジャイルのプラクティスに関する、誰でもアクセス可能な知識ベースである。彼は、リーン思考とプロダクト開発フローの原則の観点で問題に取り組んでおり、それらの中心的な原則が開発組織と企業をリーンに保ち、変化する市場のニーズにすばやく対応できるようにあり続けながらも、大規模でビジネス上の成果をもたらすことをどのように支援するかを説明する。
さらに、本フレームワークを適用する企業でより良い成果が得られており、そして勝つことは楽しいことであるので、レフィンウェルは拡大されたリーンとアジャイル手法による成功を企業が体験する際に生じる企業文化への前向きの変化もいくつか説明するだろう。

[講演者]
Dean Leffingwell氏(ディーン・レフィングウェル氏)
Leffingwell, LLCの社長、Scaled Agile, Incのチーフ方法論者
http://deanleffingwell.com/

ソフトウェア業界のベテランであり、Lean System Societyのフェローであるディーン・レフィングウェルは、ソフトウェアチームが自らの目標を達成することを支援することに自らのキャリアを費やしてきた。著名な方法論者、著者、コーチ、起業家、役員であり、彼はRequisite社を創業し、その会社がRational Software社に買収された以降4年間Rational Softwareの副社長を務めた。Rally Software社では、チーフ方法論者として大規模アジャイル開発をサポートするのに必要なツールやプラクティスの定義や実現を支援することにより、大企業がアジャイルさのビジネス上の利点を達成するのを支援した。レフィングウェル氏は、Addison-Wesley社から刊行されているAgile Software Requirements、Scaling Software Agility(邦訳「アジャイル開発の本質とスケールアップ」)の著者である。彼の最新のプロジェクトはScaled Agile Framework (scaledagileframework.com) である。このサイトでは、最も大きなソフトウェア企業向けにリーンとアジャイルプラクティスを拡大するための包括的な体系を説明している。

1A-3
13:30 – 14:30 「Bing開発グループはどのようにして毎日リリースをしているのか」
(60 min.)
講演 M L D

検索結果を表示するという機能がなにをもって「その機能がある」と言えるのか、その合意が非常に重要です。どこまでをクライアント側に実装しどこからをバックエンドに持たせるかを切り分けることで、デバイスやネットワークの環境に合わせるだけではなく、リリースのサイクルにも効果的に工夫をすることができます。日本に拠点を持つマイクロソフトディベロップメントのBing開発チームが実践している開発とその方法をご紹介します。

[講演者]
ヤマモト ジン氏
マイクロソフト ディベロップメント株式会社 シニア リード プログラム マネージャー

2005年 マイクロソフト入社。MSN 検索チームにて検索結果の品質向上に携わる。以降、一貫してWeb検索技術に携わり、マイクロソフト本社にてアジアマーケット向けのWeb検索品質向上に取り組み、日本向けの検索技術センターにてリードプログラムマネージャーとなる。現在は日本にて検索技術センターの東京オフィスマネージャーを務める。

1A-4
15:00 – 16:00 「中小SI・受託におけるアジャイル・フレームワークとの向き合い方」
(60 min.)
講演 M

変化の抱擁を促進し、検査と適合による顧客と共に成長することを目指し3年前にトップダウンで導入したスクラム。様々なプロジェクト、チームに様々なアプローチで適用した結果、何に成功し、何に失敗したのかを元に今後どのようにスクラムなどのアジャイルフレームワークやプラクティスと向き合っていくかについてお話いたします。

[講演者]
梶浦 毅一氏(カジウラ キイチ氏)
株式会社アルティネット 代表取締役社長

飲食、アパレル、アミューズメントなどのサービス業を経て1998年起業、1999年有限会社アルティネット設立。 代表取締役社長現任。

1A-5
16:30 – 17:30 「ユーザ主導でのAgile実践事例」
(60 min.)

講演 M

ユーザ企業のIT部門が、内製でアジャイル開発を行った事例をお話しします。
設計/実装の内製化、アジャイルの導入において、技術力獲得の為のコンサルティングの採用方法や、自社人員の人材育成、各種ツールの見極め~導入などの事例になります。IT部門の役割について模索されている経営者層の方、これからアジャイルを実行していきたいと思われている方などに、ご紹介したい内容であります。

[講演者]
熊野 憲辰氏(クマノ ノリヨシ氏)

製薬会社の情報システム部門で、自社システムの設計・開発を行ってきました。 社内の基幹系システムの再構築においては、自分たちの責任でプロジェクトを推進し、内製で設計・開発を行い、そのドライブとしてスクラムを実践してきました。 その中で、ユーザ企業とベンダーの関係はいかにあるべきか、それぞれの役割はどうあるべきか、などを探求しております。

■ B会場

1B-3
13:30 – 14:30 「仕事のやり方を変えよう!~アジャイル改善塾・Ⅰ期生の挑戦~」
(60 min.)
講演 M L D

変化の速度がどんどん早くなりつつあるIT業界、そんな中、企業全体が変化に追随できないと生き残れない。
そんな危機感を背景に、当社では4月から「アジャイル改善塾」という活動を始めました。
これはアジャイル開発と、日本固有のカイゼンの2つを応用して、自律的で機動力のあるチーム作りを学ぶ、リーダーのための「塾」です。
そのⅠ期として、システム開発だけではなく、様々な部署から塾生が集まりました。
このセッションでは、立ち上げに至る背景からスタートし、塾生達の苦労や喜び等のエピソードを交えつつ、この活動の内容をご紹介します。最後には、仕事の仕方をゼロから見直こと、組織の風土を変化させてることの難しさと重要さについて、皆さんと一緒に考えたいと思います。

[講演者]
山海 一剛氏(サンカイ カズタカ氏)
株式会社オージス総研 ビジネス・イノベーション・センター

ユーザ系SI企業に入社以来、アーキテクトとして主に製造業のお客様を中心に担当。現在はアジャイル開発の啓蒙・教育にも携わることで、日本の製造業をITで支援し、強い日本の復活を願っています。

白井 勝敏氏(シライ カツトシ氏)
株式会社オージス総研 ソリューション開発本部 エネルギーソリューション第4部

現在、エネルギー系企業のお客様に対して、基幹系システムの維持管理チームの
リーダとして日々奮闘中。

東村 奈緒美氏(ヒガシムラ ナオミ氏)
株式会社オージス総研 人事部人材開発センター

主に自治体を顧客とした地域情報化などのコンサルティング業務に約10年間従事し、2004年から現所属にて社内人材育成業務に従事。
社内でのITSS導入、技術者認定制度導入、職種別コミュニティ活動立ち上げなどの支援に携わる。2級キャリア・コンサルティング技能士。

1B-4
15:00 – 16:30 「われら新米スクラムマスターズ!」
(60 min.)
講演 L

スクラムをまったく知らないところから、初めてやってみた!という“新米”のスクラムマスターたちによるパネルディスカッションです。
まだスクラムをやったことのない方、スクラムを初めて間もない方の、一歩だけ(もっと?)先を行っている先輩たちから学びましょう!
ぶち当たった課題、自分なりの解決、スクラム以前・以後で変わったところなどについてパネリストたちの考えをぶつけ合います。またその他、会場からのQ&Aも取り上げます。みんなで「はじめの一歩」を共有しましょう!

[講演者]
奈加 健次氏(ナカ ケンジ氏)
株式会社日立ソリューションズ 社会システム第2本部 グループマネジャー

自社パッケージ製品の開発を経て、2009年から「エンタープライズシステム開発」でのアプリケーション基盤・開発プロセス整備・標準化策定に従事しています。アジャイルプロセスでは、プロジェクトマネジャー・ファシリテーター・ITアーキテクトを経験し、現在自社でのアジャイルマスターの育成に携わっています。

佐藤 ゆうき氏(サトウ ユウキ氏)
株式会社富士通ミッションクリティカルシステムズ 第三ソリューション事業部 第一ソリューション統括部 第一ソリューション部

2012年8月から、某生命保険会社での受託開発プロジェクトに参画し、お客様と協力して開発者40人を超える規模のアジャイル開発を実践しました。第一次リリースは完了し、今もプロジェクトは続いています。書籍「アジャイルサムライ」を参考に、スクラムマスター役に初挑戦しました。

佐藤 竜也氏(サトウ タツヤ氏)
楽天株式会社 情報技術部 エンタープライズ・アプリケーション課 ビジネス・アプリケーション グループ

2009年新卒入社以来、公私ともにRubyプログラマーとして開発をしています。
これまでウェブサービス、ウェブAPI、社内のプライベートPaaS環境の開発運用を担当してきました。現在、社内ツールを内製化するにあたり、社内システムの中核となるプラットフォームをRuby、Ruby on Railsで開発しており、本プロジェクトにおいてスクラムで進めています。

1B-5
16:30 – 17:30 「システム子会社におけるアジャイル開発のとりくみ」
(60 min.)
講演 L

『スクラムを実践している、もしくは実践しているがうまくいっていない』というリーダー層・マネージメント層の人たち向けに、弊社での取り組み事例をお話いたします。これからアジャイル・スクラムの導入をしたいと思われている方、導入したけどうまくいっていない方、組織でひとりぼっちで孤独な闘いをされている方に何か参考になる話ができればと思っています。

[講演者]
開原 隆弘氏(カイハラ タカヒロ氏)
ベニックソリューション株式会社 システム部 グループ長

ユーザ系ITシステム子会社で、グループ企業向けの業務系システムの設計/開発を行っています。ブラック企業をいくつか経由して現職ですが、日夜、目に見えない敵と闘っております。

■ E会場

1E-3
13:30 – 14:30 「Why do we use Scrum? ユーザ企業のスクラム導入事例 ~失敗体験から学んだスクラムの本質~」
(60 min.)
講演 M L

このセッションでは、スクラムでどういうプラクティスを活用しているのか、どういうツールを使っているのか、などの方法論にはあまり言及しません。

スクラムを導入しているマネージャーの立場、スクラムを運用しているスクラムマスター、それぞれの立場から、注意していることや失敗談を中心にご紹介します。

前者のセッションでは、なぜスクラムを導入したのか、どのような対象にスクラムを活用しているのかを簡単にご紹介します。業務委託においてスクラムを活用するために工夫した点について、少し詳しくお話します。
後者のセッションでは、Mobageの広告ビジネスを担当することになった新人スクラムマスターの苦悩と学びをご紹介します。スクラムマスターとチームがどうやって成長していったのか、失敗談を中心にお話します。

同じような立場の方々が、自社でスクラムを活用する際のヒントとなれば幸いです。

[講演者]
知花 里香氏(チバナ サトカ氏)
株式会社ディー・エヌ・エー Mobage統合事業本部 Japanリージョン事業本部 ゲーム第一本部 Certified Scrum Master

報道機関の営業として政府機関、大手金融証券等への情報配信サービスに携わったのち、2011年、DeNAへ入社。アライアンス事業、広告審査、運用全般を経験し、2013年7月からスクラムマスターとして活動しています。ビジネス職でエンジニア経験ゼロからのスターターです。

貝瀬 岳志氏(カイセ タケシ氏)
株式会社ディー・エヌ・エー ヒューマンリソース本部人材企画部 Certified Scrum Professional

2007年にWebエンジニアとしてDeNAに入社以来、mobageをはじめとした大規模サービス開発に携わっています。2011年から自チームの運営のためにScrumの導入を開始し、開発部門のマネージャー、スクラムマスター部門のマネージャーを経て、対象範囲を拡大しています。現在は、組織全体の改善推進とリーダーの育成に力を注いでいます。

1E-4
15:00 – 16:00 「Scrumで売上があがるのか」
(60 min.)
講演 M

経営者がScrumを導入するにあたって気にするのは「で、それで売上あがるの?」という一点につきます。

シャノンでScrumを導入することによってビジネス的にどのようなメリットが得られたのか。開発サイクルとビジネスのサイクルの流れをどのようにコントロールして収益に結びつけているのか。そのあたりをお話しします。

[講演者]
堀 譲治氏
株式会社シャノン 取締役 技術統括担当役員 CTO

1998年に日本オラクル株式会社に入社。アプリケーションサーバの国際化やエンジニアリングに携わる。その後、Webサービスを自分で開発したいという思いから2005年に株式会社シャノンに入社。現在はプロダクトオーナーとしてシャノンの製品のマネジメントおよび技術の統括をする。

1E-5
16:30 – 17:30 「塹壕より、アジャイルプロジェクト運営」
(60 min.)
講演 L

現場でアジャイルな開発を実践しようとしたとき、「理論だけでは解決できない問題」に直面する。私たちは、現場それぞれのコンテキストにおいて工夫し、アクションを試み、乗り越えていかなければならない。このセッションでは、発表者自身が実際に経験した「アジャイル開発の問題や課題」を取りあげ、開発現場での実践知をベースに参加者の皆さんとともに考えていくセッションです。明日の現場を前進させるための60分。
※セッションタイトルの塹壕は開発の最前線という意味で「現場」を指します。
(参考文献)「アジャイル開発とスクラム」「SCRUM BOOT CAMP THE BOOK」「アジャイルサムライ」「リーン開発の現場」

[講演者]
市谷 聡啓氏(イチタニ トシヒロ氏)

SIとサービス開発、性質の異なるシステム開発の経験を経て、現在は受託開発でアジャイル開発のマネジメント、コンサルティングに携わっている。利用者にとって価値をもたらすシステム開発を追求するべく、アジャイルな開発と向き合い続けている。また、開発現場の前進を目的に開発コミュニティDevLOVE を2008 年から立上げ、主催している。
Blog : http://papanda.hatenablog.com/
Twitter : @papanda

藤原 大氏(フジハラ ダイ氏)

楽天株式会社 プロセス&クオリティ課 アジャイルグループ マネージャー。プロジェクトリーダー、チェンジ・エージェント、アジャイルコーチ、トレーナー。Redmine、Jenkinsといった開発を支援するツール環境の整備や、アジャイル開発による創造的で普通のソフトウェア開発支援を行っている。趣味は沖縄離島巡り。
Blog : http://daipresents.com/
Twitter : @daipresents

■ F会場

1F-3
13:30 – 14:30 「Amebaはなぜ大量のサービスを最速でリリースできているのか?
~Scrumが浸透した組織の作り方~」
(60 min.)
講演 M L D

Amebaでは現在コミュニティサービスだけでも40以上のサービスとその開発チームが存在しています。
そのほとんどのチームはScrumのエッセンスを実践しており、それぞれのチームに最適化されたアジリティの高いプロセスを持っています。
Scrumとその思想はなぜここまでAmebaの開発現場に浸透したのか?

開発プロセスという言葉すら認識がなかった時代から現在までの道のり、「その中でどのように企業文化と向き合いながら浸透していったか」を紐解くことによって、皆さんの組織のScrum導入における現実とその対策をお話できればと思います。

[講演者]
大﨑 浩崇氏
株式会社サイバーエージェント アメーバ事業本部 サービス部門 コミュニティ事業部 エンジニア

2012年4月 にエンジニアとしてサイバーエージェントに入社。
新規コミュニティサービスのシステム責任者として開発に携さわり、スクラムマスターとして貢献。
その後、Q&Aサービスのシステム責任者としてアジャイル開発の浸透を行っています。

渡邉 雄作氏
株式会社サイバーエージェント アドテク本部

アメブロなどのAmeba関連サービスに関わり、アメーバピグ立ち上げ時の開発責任者を担当。その後Amebaにおけるコミュニティサービスの開 発を担当し、現在はアドテクノロジー事業の開発を担当。
html/cssマークアップ、JavaScript、Webアプリケーション、サーバオペレーション、クラスタDBの運用・開発、開発プロセス 改善に携わっています。

1F-4
15:00 – 16:00 「プログラマのためのScrum」
(60 min.)
講演 D

このセッションでは、コードをガリガリ書いていたいプログラマにとって、Scrumにはどんなメリットがあるのか、逆に、どのようなところで導入に違和感を感じるのかをご紹介します。そして、Scrumの中でプログラマが輝くためには、どんな環境が望ましいかもお話したいと思います。
Certified Scrum Developerの研修の環境から刺激を受けた内容が多いので、研修の内容や雰囲気などを知りたい方々にも興味を持って頂ける内容です。

[講演者]
土肥 拓生氏(ドイ タクオ氏)
株式会社レベルファイブ 研究開発部 部長

大学時代にソフトウェア工学の面白さに惹かれ、ソフトウェア工学に関する研究に従事し、その後は、ソースコードや設計の美しさにこだわって開発を行っています。その中で数年前にScrum/Agileの可能性に気づき、国内では唯一のCertified Scrum Developer取得者となり、現場の開発者にとって有意義なScrum/Agileの実践を目指しています。業務だけにとどまらず、Scrum道スタッフ、TopSE講師などの活動を通じて、自身の研鑽とともにScrumの普及を目指しています。

1F-5
16:30 – 17:30 「アジャイルにテストをすることの楽しさと限界」
(60 min.)
講演 D

アジャイルなテストにおいてはテスト実施についてが注目されがちですが、現実的にアジャイルソフトウェア開発の原則やプラクティスでそれらしさを大きく占めているのは「計画」「見積もり」「シームレスな設計」「意思疎通」などに思えます。本セッションはテストの計画、見積もり、設計方法、会話方法などについてアジャイルにどのようなことができるかという経験や研究内容についての発表になります。

[講演者]
きょん氏(キョン氏)

ソフトウェアテストアーキテクト。
ソフトウェアテストを専門にし、テスト戦略やテスト設計に関するモデリングの手法やアジャイルなソフトウェアテストに関する研究と実践を行っています。GroovyやF#などのプログラミング言語を好んでいて、断然IntelliJ IDEA派です。
Nagoya.Testing, SCMBootCamp, 基礎勉強会などの勉強会を主催しています。

1月15日(2日目)

■ A会場

2A-1
10:10 – 11:20 「組織にアジリティを取り入れる – どうすればアジャイルになれる?」
(70 min.)
講演 同時通訳 M L D

フォレスター・リサーチによると、欧米の大企業のうちアジャイル手法を導入しているのは14%、導入を検討しているのは19%に上ります。プロジェクトの失敗を避けるためにはアジャイル開発をやったほうがいいのだと米スタンディッシュ・グループが薦めているからだけではなく、アジリティこそが前途有望な開発のアプローチだと考えているからです。
しかし、どこからどうやって始めればいいのか、多くのチームは路頭に迷っています。しかも、アジャイルへの移行は多くの面に影響を及ぼし、その予測は困難なのです。
この講演では、どのように始めればよいのか、移行フェーズで陥りがちな問題、アジャイルマインドセットを失わない方法などの知見を紹介します。

[講演者]
Jutta Eckstein氏(ユッタ・エクスタイン氏)
http://www.jeckstein.com/

ユッタ・エクスタインはブラウンシュヴァイク(ドイツ)の独立コーチ、コンサルタント、トレーナーです。プロジェクトや製品開発で15年以上の経験を積み、アジャイルプロセスについてのノウハウを身につけました。彼女は、たくさんのチームや組織がアジャイルなやり方に移行するための支援を世界各地でしてきました。彼女は、中規模なものから、ミッションクリティカルな大規模分散プロジェクトに至るまで、アジャイルプロセスを適用する中で独自の経験を培ってきました。これは彼女の著作『Agile Software Development in the Large(アジャイルソフトウェア開発の大規模適用)』や『Agile Software Development with Distributed Teams(分散チームによるアジャイルソフトウェア開発)』でも語られています。彼女はAgileAllianceのメンバーでもあり、欧米のアジャイル開発、オブジェクト指向、パターン界隈におけるさまざまなカンファレンスのプログラム委員でもあります。2011年には、ドイツのIT業界でもっとも重要な100人にも選ばれました。

2A-2
12:50 – 16:50 アジャイルゲーム
(240 min.)
ワークショップ M L D

昨年大好評だったワークショップ形式のセッションを拡大してお届けします。ここで提供されるさまざまなワークショップでは、ご参加いただく皆さん同士が知恵を出し合い真剣に遊ぶことで、アジャイルな開発やプロジェクトマネジメントの現場に適用可能な知見を得ることが可能です。スクラムの初心者の方から実践者、果てはベテランのコーチの方まで、それぞれの気づきを持ち帰ってください。
仕切りのない広い会場の中では、同時に複数のワークショップが実施されます。興味を持ったテーブルに着席してみてください。講師が歓迎してくれるはずです。皆さんの積極的なご参加をお待ちしています。

「スクラム出張道場」
コミュニケーションは大事。では、コミュニケーションの練習をしてますか?

[講演者]
原田 騎郎氏
スクラム道

「Scrumの成功の鍵は、も・ち・ろ・ん Product Owner!」
失敗の鍵も勿論Product Owner。
プロジェクトが成功してもビジネスが失敗とか良くある事。成功も失敗も鍵はビジネスと向き合うProduct Ownerなのです。
Product Ownerが失敗しがちな点を議論して、明日から実践できる「3つの事」を現場に持ち帰りましょう!

[講演者]
原田 巌氏 / 宮部 貴子氏 / 宮原 忍氏
POStudy ~プロダクトオーナーシップ勉強会~

「ユーザーストーリマッピングWS」
アジャイルなシステム設計手法「ユーザーストーリーマッピング」を1時間で手軽に体験します。

[講演者]
川口 恭伸氏 / 樽本 徹也氏
Agile UCD研究会

「始めよう!インセプションデッキ」
アジャイルサムライで紹介されている「インセプションデッキ」の解説と簡単なワークショップです。インセプションデッキを作ることでプロジェクト関係者の認識合わせができ期待マネジメントの手助けになります。現場に持ち帰りましょう。

[講演者]
木村 卓央氏 / てらひで氏 / のむら としあき氏
アジャイルサムライ横浜道場

「これだけ!ビジネスモデルキャンバス」
「ビジネスモデル・ジェネレーション(翔泳社)」で紹介されている「ビジネスモデルキャンバス」の使い方を実践形式で解説します。要点を絞ってやっていくので、ワークショップ終了後は誰でもビジネスモデルを短時間で可視化できるようになり、すぐに仕事で活用できるようになります。

[講演者]
嵩原 將志氏 / 森 雄哉氏
BMG Works

「因果関係図で真の問題を捉えよう!」
「リーン開発の現場」で紹介されている因果関係図を用いて現場が抱える問題の、真の問題を探っていくワークショップです。あすの現場の問題解決のヒントを得ましょう。参加者は具体的なお悩みをお持ち込み下さい。

[講演者]
市谷 聡啓氏
DevLOVE

「どんな仕事もこわくない?チームの底力を見える化する多能工訓練計画表ワークショップ」
開発チームの成長についてどのように取り組んでいますか?
チームビルディングの一環として、多能工訓練計画表(スキルマップ)を使って開発チームの現状を見える化し、そして開発チームを理想型へ近づける為のヒントを提供したいと思います。

[講演者]
山本 博之氏 / You&I氏
名古屋アジャイル勉強会

「プロダクト・オーナー現場十色」
プロダクト・オーナーに大切なことは?何に注意を払う?これらは立場や環境などによって違いますよね。ここでは、参加者みなさんの実務におけるそれぞれのプロダクト・オーナー像を、簡単なゲームで意見交換していただくことで、相違点や共通点を見い出し、より良いプロダクト・オーナーシップのヒントにしていただきたいと思います。

[講演者]
山本 雄一郎氏
PO MeetUp

「AGILEにかける橋 -PMBOK®再確認-」
PMBOK®ガイドは改訂作業を通して、アジャイル開発に関連した知識体系が充実してきています。プロジェクトのこれまでの常識からアジャイルPMへ踏み出すための障壁・悩み・ジレンマを共有し、どのように現場を変えていくかを議論します。

[講演者]
中谷 公巳氏
PMIアジャイルPM研究会

「TDD & ペアプロデモ in SGT 」
TDD Boot Camp で行っているペアプログラミングで TDD を行うデモを中心に、 TDD についてご説明いたします。

[講演者]
和田 卓人氏
TDD Boot Camp

「グラフで理解するDVCS」
自分たちでグラフなどを描いてみることでMercurialとGitの使い方や考え方を得るワークショップです。DVCSの初心者さんや普段使ってはいるけど深く考えたことがなかったという方がもっとDVCSと仲良くなれる内容になっています。

[講演者]
Kyon Mm氏 / bleis-tift氏
SCM Boot Camp

「WikiWiki アジャイル」
スクラムを利用しても、ほとんどのプロジェクトでは開発ドキュメントは不可欠なのではないでしょうか。ただし、その作成や運用が効果的になされているプロジェクトは驚くほど少ないように感じます。当ワークショップでは、ドキュメント作成/維持について実例を紹介しながらみなさんで考えていきたいと思います。

[講演者]
川上 文夫氏
アジャイルプロセス協議会

「スマホアプリアイディア発想ワークショップ」
スマホアプリを作りたいけどネタがない?そんな方のためにアプリのネタを発想するワークショップです。

[講演者]
小泉 勝志郎氏
東北デベロッパーズコミュニティ

「宝探しアジャイルゲーム」
ビジネス側の観点からアジャイル開発を理解してその価値を見つけましょう。チームを組んでボード上で競争するゲームです。

[講演者]
安井 力氏

「アジャイルな組織変革「小成功」ワークショップ」
「組織にアジャイル開発を導入したい」または「組織を現場から変革していきたい」と考える人のためのワークショップです。Linda Rising と Mary Lynn Mann の著書『Fearless Change』に登場する「48の影響戦略」を使って、ゲーム形式で組織変革のことを学んでいきます。

[講演者]
角 征典氏

「スクラム概要の絵を描きながら探求していこう!」
現場でスクラムを導入する際、多くの場合スクラムの概要を説明することが最初のステップとなります。上司やチームに説明し理解を得るための説明の練習をする事で、最初の壁を超えれるようにみんなで探求していこうというセッションです。
スクラム初心者の方が概要を学ぶ事が出来る場であると同時に、経験者の方々も自分の考えを見つめ直したり、人に伝える練習をする機会です。

[講演者]
林 栄一氏 / 小倉 英一郎氏 / 山本 菜穂氏
すくすくスクラム

2A-5
17:20 – 18:00 「“What impedes Organizational Agility” 組織のアジリティを阻害するもの」
(40 min.)
講演 逐次通訳 M L D

チームがアジリティを高めるための支援をすることは、すでに企業にとって必須となりました。話題はさらに、企業という組織全体が、いかにアジリティを高めるかという点に移りつつあります。

それはどうやったら手に入れられるのでしょう?
そういう組織の中で、個人は何をすれば良いのでしょうか?
エンタープライズアジリティってそもそも“いいもの”なのでしょうか?
導入するとどうなるのでしょう?

会期中、ご参加いただいた皆さまから「組織のアジリティを阻害するもの」を募集するコーナーを会場内に設置します。

皆さんからいただいた意見を元に、企業規模でのアジャイル、スクラムの導入経験が豊富なマイク・ビードル氏とユッタ・エクスタイン氏をお迎えして、パネル形式でディスカッションを行います。
会期の最後に行われるこのセッション、ぜひ皆さんの意見や疑問をぶつけてください!

[パネリスト]
Mike Beedle氏(マイク・ビードル氏)
Jutta Eckstein氏(ユッタ・エクスタイン氏)

[モデレーター]
原田 騎郎氏
株式会社アトラクタ

※パネルセッションから引き続くため開始時間は前後します。 クロージング・パーティー
18:00 – 19:00
(60 min.)
パネルセッションで熱くなった皆さんのために、最後の時間帯にはパーティーを用意しました。参加者同士だけでなく、登壇者やスタッフとも積極的に交流していただき、より良いプロダクト、より良い開発、より良い組織について語り合いましょう!

■ E会場

2E-2
12:50 – 13:50 「エンタープライズでタッチダウンを決めるための戦略と実践」
(60 min.)
講演 M L D

エンタープライズシステムは社会的意義が大きいほど多くのステークホルダーと変えられない既存業務を持ちます。こうした状況において良いシステムを提供する(タッチダウンを決める)ためにはどうしたらよいでしょうか。本講演ではグロースエクスパートナーズ社(GxP)がエンタープライズのシステム構築について、どのように戦略をたて、実践しているかについてお話をしたいと思います。企画から運用までの広範囲を駆け抜けるためにスクラムやリーン、あるいはウォーターフォール、UI/UXなど、様々なテクニックをどのように駆使しているか紹介します。

[講演者]
鈴木 雄介氏(スズキ ユウスケ氏)
グロースエクスパートナーズ株式会社

ユーザー系企業、ベンチャー、フリーランスを経てグロースエクスパートナーズに入社、2013年より同社執行役員 兼 ビジネスソリューション事業本部 本部長。
エンタープライズ業界でのIT企画から、構築、運用まで関わった経験を持ち、ITアーキテクトとして活躍。日本Javaユーザーグループ会長。監訳に『ソフトウエアアーキテクトが知るべき97のこと』(オライリージャパン、2009年)、共著に『拡張する空間』(コムブレイン、2010年)など。

和智 右桂氏(ワチ ユウケイ氏)
グロースエクスパートナーズ株式会社

ソフトハウスにて開発標準化やフレームワーク開発などを経験した後、大手Sierを経て、2011年より現職。受託開発のリーダーとして、プロジェクトの立ち上げから運用設計までを手掛けている。訳書に『エリック・エヴァンスのドメイン駆動設計』(翔泳社、2011年、共訳)、『継続的デリバリー』(アスキー・メディアワークス、2012年、共訳)、『組織パターン』(翔泳社、2013年)など がある。

関 満徳氏(セキ ミツノリ氏)
グロースエクスパートナーズ株式会社

エンタープライズ向けのIT業界にて、開発運用から企画および新規事業立ち上げに関与。現職は、エンタープライズ向けの新規サービス立ち上げ支援コンサルタントおよびITアーキテクト。
顧客に価値をもたらすITサービスを提供し続けられることを目標としたワークショップ型セッションに、これまで数多く登壇。アジャイル開発やスクラム、プロダクトマネジメント、Visual Studio / Windows Azureに関わるコミュニティの数々の主催またはコアメンバーとして、多方面から積極的に活動中。Scrum Gathering Tokyo 2014 実行委員。

2E-3
14:20 – 15:20 「「ざんねんスクラム」で学べるかもしれない」
(60 min.)
講演 D

アジャイル開発やスクラムに関する誤解や誤用(ScrumBut)をまとめて「ざんねん」と総称してます。それらがどのように「ざんねん」なのかを通して、より理解を深めていくためのセッションです。発表内容は細かく分かれていますので、途中参加、途中退出はお気軽になさってください。また、発表中に随時、質疑応答ボケツッコミなどを交えていきたいので、発言は積極的にお願いします。

[講演者]
高江洲 睦氏
有限会社StudioLJ 代表取締役社長
アジャイルコーチ/トレーナー/プログラマ

2000年にリファクタリング、2001年にXPを知って以来、コツコツと学び、実践し続けています。自らが関わるプロジェクトで少しずつ(ときにはこっそりと)取り入れてましたが、2009年にCertified Scrum Masterを取得後、Scrumを自社内の開発の標準としました。現在はアジャイル開発を導入するお手伝いや、それに関わる技術者の育成、オブジェクト指向の教育などを主な仕事としてます。

2E-4
15:50 – 16:50 「アジャイルアカデミー課外授業―XP、スクラム、そしてリーンについての究極の疑問の答え」
(60 min.)
講演 D

みなさんはすでにアジャイル開発の有効性についてご存知だと思いますが、他の人たちはどのようにしているんだろうかとか、もっとうまくやれる方法があるんじゃないだろうかとか、いろいろな疑問をお持ちだと思います。これまでに「アジャイルアカデミー」として研修を実施してきた講師陣たちが、みなさんの疑問にお答えします。なんでも質問してください。みんなで一緒に考えていきましょう。

[講演者]
西村 直人氏(ニシムラ ナオト氏)
株式会社永和システムマネジメント

スクラム道主宰(#scrumdo)、アジャイルサムライ監訳者(#agilesamurai)、『Scrum Boot Camp The Book』 著者(#scrumbcbook))、Agile Japan 実行委員、Scrum Gathering Tokyo 2011 実行委員
2005年よりアジャイル開発手法を実践してきたのち、現在はお客様の組織や現場をアジャイルにすることを生業としている。またアジャイルに関するコミュニティを主宰したり、イベントや執筆・講演活動なども行なう。仕事やこうした活動を通じて、アジャイル開発で成果がでる現場が増えることが想いである。

角 征典氏(カド マサノリ氏)
ワイクル株式会社

1978年山口県生まれのプログラマ。
産業技術大学院大学情報アーキテクチャ専攻(在学中)。
「スクラムガイド」や「Martin Fowler’s Bliki」の翻訳者でもある。
訳書に 『Team Geek』 『Running Lean』 『ウェブオペレーション』 『リーダブルコード』(オライリー・ジャパン)、 『プログラマの考え方がおもしろいほど身につく本』 『Software in 30 Days』 『サービスデザインパターン』 『Clean Coder』 『メタプログラミングRuby』(アスキー・メディアワークス)、 『7つのデータベース 7つの世界』 『アジャイルレトロスペクティブズ』(オーム社)などがある。

角谷 信太郎氏(カクタニ シンタロウ氏)
株式会社永和システムマネジメント サービスプロバイディング事業部 コミュニティマネージャ

一般社団法人日本Rubyの会理事。Askausa.rb幹部(自称)。Developers Summit 2012 ベストスピーカー賞総合1位。楽天テクノロジーアワード2011 Ruby賞受賞。
著書は『アジャイルサムライ』(監訳、オーム社)、『アジャイルな見積りと計画づくり』(翻訳、マイナビ)など。
エクストリームプログラミングの理念である「新たな社会構造」の実現のために自分がやれることをやっている。好きな言語はRuby。好きなメソッドはObject#extend。

和田 卓人氏(ワダ タクト氏)
タワーズ・クエスト株式会社

学生時代にソフトウェア工学を学び、オブジェクト指向分析/設計に傾倒する。その後様々な縁に導かれソフトウェアパターンやXPを実践する人たちと出会い、後のテスト駆動開発の誕生を知る。
テスト駆動開発に「完璧主義の呪い(完璧な設計を得るまではコードを書けないし良いシステムも出来ないという強迫観念)」を解いてもらってからは、文章を書いたり、講演を行ったり、ハンズオンイベントを開催するなどして、テスト駆動開発を広めようと努力している。
今日もグリーンバンド(テスト駆動開発者の証)を左手に着け、テストと共にコードを書いている。

太田 健一郎氏(オオタ ケンイチロウ氏)
株式会社SHIFT

大手SIer にて開発支援ツール開発SE を経験した後、商用・オープンソースを使った各種の自動テスト、パフォーマンス・テスト、インスペクションをお客様プロジェクトで担当。その後、大手Web サービス会社にてJenkins を始めとするCIテスト自動化、パフォーマンス・チューニングなどを担当。
現在、株式会社SHIFT にてJenkins の導入、トレーニングを担当。有志の仲間達と共に『入門Jenkins―実践「継続的インテグレーション」』を 2012 年に執筆。その他、コミュニティ活動として、JaSST 実⾏委員会、テスト自動化研究会、TDD 研究会、TDDBC、Android テスト部に所属し、公私ともにCI を始めとする自動化に情熱を燃やしている。

■ F会場

2F-2
12:50 – 13:50 「継続的 “学び” のススメ  ~ 「社内標準アジャイルプロセス」を作ろうとしているアナタへ ~」
(60 min.)
講演 M L D

どうすれば改善活動やアジャイルを現場に根付かせることができるか?というのは、推進役の共通の悩みでしょう。
このセッションでは一般的なトレーニングとは少し違う「継続的学び」を実施し続けている、ある企業様での施策をご紹介します。
悩めるすべての「改善活動リーダー」の方に「社内標準アジャイルプロセス」ではなく「プロセス改善のプロセス」の重要性を理解していただきたいと思っています。

[講演者]
中佐藤 麻記子氏(ナカサト マキコ氏)
株式会社豆蔵 BS事業部 教育事業グループ シニアコンサルタント

旧大阪外国語大学イスパニア語学科卒業後、社内SE、トレーニング講師、組込みソフト開発サポートを経て、現在はアジャイル開発・オブジェクト指向・UMLなどのコンサルティング、トレーニング講師を主たる活動としています。
認定スクラムマスター。

2F-3
14:20 – 15:20 「1つのプロジェクトでスクラム、カンバン、ガントチャートでスケジュールを立てる。無意味? それとも必要?」
(60 min.)
講演 逐次通訳 L

ハンソフトを使って仕事をしている顧客の多くは、ソフトウェアが中心の製品、すなわちソフトウェアが製品全体の性能や機能群を決定づけるようなものを設計し開発しています。しかし、別の問題もあります。たとえば、いわゆるハードウェアと呼ばれるものです。大規模な通信機器ベンダーからOculus
VRのような消費者向けのベンダーまで状況はさまざまですが、このような会社の多くはここ2~3年でアジャイルな仕事の進め方に変えてきています。非常によくある話ですが、ハードウェアとソフトウェアの開発グループの間には昔からある種の壁があります。ソフトウェアが今やアジャイルな方法で開発されているからといって、それがものごとを簡単にしてくれるわけではないのです。

[講演者]
Svante Lidman氏(スヴァンテ・リドマン氏)

ハンソフトのシニア・プロダクティビティ・エキスパートであるスヴァンテは、世界中の顧客と、彼らがその生産性を新次元に到達させられるよう、アジャイルとリーンについて議論を重ねています。彼は業界で25年以上を過ごし、ハイ・パフォーマンスなソフトウェア開発チームを作ることについて、深い経験を持っています。彼はイヴァー・ヤコブソン、マイクロソフト、ラショナル・ソフトウェアなどの会社において、開発マネージャー、プログラム・マネージャー、プロジェクト・リーダー、コンサルタントといったポジションに就いてきました。また彼は、北欧がリーンやアジャイルに変化をする中で2年間チェンジ・エージェントの先頭に立ち、ここ5年ほどはリーンやアジャイルの採用を専門としています。スヴァンテは著作を持ち、チーム・ダイナミクスや、大規模分散型のリーンでアジャイルなソフトウェア開発プラクティスについての講演者でもあります。

2F-4
15:50 – 16:50 「Scrumの導入を振り返って」
(70 min.)
講演 L

グラスバレー株式会社が、パッケージソフトであり、H/W製品であり、かつ開発体制としても製品としてもワールドワイド展開するEDIUSの開発で、なぜScrumを採用し、どう導入したのか、当社の成り立ちや、扱う製品の概要などを交えつつ説明します。また、導入から約一年たって、どういう問題をどう解決したか、今の課題は何かについてまとめます。

[講演者]
江草 俊文氏(エグサ トシフミ氏)
グラスバレー株式会社 Editing Solutions, Director

1999年、カノープス株式会社(現 グラスバレー株式会社)に入社以来、ノンリニア編集ソフトウェアの設計、実装に携わっています。入社当初はエンジニアとして、主にビデオエフェクトの設計・実装を担当しました。続いて、Premiere Real-time編集プラグインの設計・実装を担当、その後、EDIUS開発プロジェクトの技術面担当のマネージャを経て、2011年より現職であるグラスバレー株式会社のソフトゥエア開発部門の統括をしています。

■ その他

オープンスペース(両日) オープンジャム
オープンジャムとは?参加者が自ら好きなことを行える場所を提供します!海外のカンファレンスなどで良く見られるもので、短いスライドを持ち込んで講演したり、その場で即興のセッションを行うこともあります。プロジェクタ、ホワイトボード、ペン・ふせん、そして空白のスケジュール表をご用意しておくので、当日自分でいつ行うかを書き込んで、イベントを盛り上げてください!

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jutta

主催

Scrum Gathering Tokyo 2014 実行委員会

共催

株式会社翔泳社